かぐや姫

たまたま必要に駆られて探してみた「かぐや姫」。
でもね、今の絵本っていまいち品がないのです。
幽玄の美とはかけ離れた、いわゆるキラキラ・デカ目のお姫様ばかり(笑)
そんななかで際立っていたのがこちらの復刻版。
秋野不矩の絵に惹かれて注文しましたが、これは大当たり!
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美しい絵です。
よく見ると、なんと私の生まれた年に初版、2002年に復刊されたものでした。
この日本の名作絵本シリーズは全10巻。朝倉摂や片岡球子が挿し絵を描いていて、他の本も欲しくなりました。
こちらの絵本では、かぐや姫が天女になって月に帰ってしまうところで終わります。
実は、このストーリーにはまだ続きがありました。
古典が大の苦手だった私、この年になるまで知らなかったお話です。
かぐやひめは、形見に不老不死の薬を残して、月の国に去りました。
帝は、かぐやひめがいなくなっては長生きする意味があろうかと、家来にいちばん高い山を探させて、月まで煙が届くようにと薬を焼かせました。
山は煙を出し続け、それが不死の山→富士山になりましたとさ…。

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