ご利益

昨日は、近くのお寺で「八千枚護摩修行」というのがありました。
ある日、突然貼りだされたお知らせによると…
住職さんはこの由緒あるお寺に任命されたのを機に、震災の犠牲となられた方々の鎮魂と荒廃したお寺の復興を願って、この厳しい修行を発願されたそうです。
その内容は、8/26から9/16までの21日間、一日二食の精進潔斎、最後の一週間は断食にて一日三座の護摩行をし、煩悩・災厄を焼き尽くす、というもの。
普段は無人のお寺ですが、その期間はずっと寺務所に泊り込みです。修行中は話しかけてはいけないので、毎朝境内をお散歩がてら、遠くから見守っていました。
昨日16日はその最終日。
前日から仲間のお坊さんたちが集まって準備を開始、朝7時過ぎに本堂の前を通った時にはすでに太鼓や法螺の音が鳴り響き(=案の定、パットが逃げた)、8000枚の護摩木を焼く最後の行が始まっておりました。
14時以降は一般の方も参加できるとあったので、行ってみると…
ひたすら唱えるのは、ご本尊である不動明王の真言。
ノウマク サンマンダ バーザラダー センダー マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン
ノウマク サンマンダ バーザラダー センダー マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン
その数10万回とか!? さすがに頭に染み付いて離れない(笑)
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さぞかしトランス状態か?と思いきや、しっかりした面持ちで護摩木をくべていました。
時おり、お仲間が体をさすったり、背中をのばしたり…だいぶつらそうです。
堂内は暑いので、みんな汗を拭きつつも、一心に唱えています。
終わったのは17時半近く。10時間以上もぶっ通しで行をしたことになります。
しかし、すごい精神力…聞くところによると、この苦行で15キロ痩せたそうです。
住職さんの最後の感極まった挨拶も心に響きました。
このお寺の近くに住むようになったのも何かのご縁。
これ以上さびれさせてはいけないな、と思います。
そしてお不動様のご加持がありますように…! 
あ、そういえば今朝起きたら、2日前からつらい症状だった夏風邪が劇的に良くなっていました♪

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